ALSと青森で自由に生きる。

難病ALSになった30代女性が、地元青森県で自由に生きるための試行錯誤と実践を記す。制度等はあくまでも青森県の場合です。

食べやすいもの=美味い??


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いきなり田子牛。

脂が甘くて美味かったです。

あ、どうも、もっちーです。

 

皆さん、クリスマスイブですよ!

ケーキとかチキンとか、シャンメリーとか、何かご馳走食べますか?

我が家は昨日フライングで田子牛パーティーだったので、今日は焼き魚定食です。

でも食べれるって嬉しいですね。

身体的な意味でも経済的な意味でも。

病気が進行するにつれ、自分で不自由なく食べられていたことが有り難いことだったのだと、ひしひしと感じています。

 

私が好きな食べ物・飲み物は、ラーメン・唐揚げ・おにぎり・ほうれん草・豚汁・わかめ・カフェラテ・日本酒…ってな感じでした。

改めて書いてみるとおっさんみたいだな笑

ところが最近美味しいと感じるものに変化が。

卵かけごはん、納豆、モロヘイヤ、ビーフン、味噌汁の上澄み、めかぶ、ババロア

見事なまでにドロドロ系。

味噌汁の上澄みは違うけど、味噌部分より飲みやすいのよね。

そう、食べやすい・飲みやすいものが美味しいものに変わってきているんです。

(この気づき、他の患者さんがおっしゃっててなるほど!と思った記憶があるんだけど、どなたか覚えてない。すみません、勝手に引用してます。)

 

美味しさの要素は、食べ物自体によるもの(味、香り、見た目、食感、温度など)と、食べる人間の状態(心境、食文化、健康状態など)によって決まると言われます。

現在の私は、飲み込みはあまり大変でないのですが、いかんせん舌の力が弱く、奥歯で噛むために食べ物を移動させるのが困難です。

丸飲みしそうになるのでとても慎重にゆーっくりゆっくり噛まなくてはなりません。

健康なときは全く意識していなかったことですが、食べ物を口に入れてから咀嚼・嚥下の間にものすごく舌を使うんです。

なので舌が使いにくくて噛みにくい今の私の食事形態は、みじん切り状や大きめでもとろみのあるような物、むしろ噛まなくても良いような物が多くなっております。

カレーは飲み物理論が今ならよく分かるくらい「食べやすい=美味い」に変わりましたね。

でも、なんか不服。

元の好きな物もやっぱり美味しく食べたい。

 

また別の話。

ALS患者には高たんぱく高脂質の食事が良いと言われます。

確かに栄養状態が良い患者さんの方が予後が良いという研究結果もありますね。

もちろん美味しく作れるなら、それに越したことないけど、あまり神経質になって好きじゃないもの食べてもねぇ。

ストレスになりそうです。

ぶっちゃけ、栄養不足はエンシュアとか(病院処方のメイバランス的なヤツ)で十分過ぎるほど補えるから、好きなもん食べたら良いんじゃない?と思ってしまう。

好きな物をいっぱい食べて、美味しい、もっと食べたい!って思える方が、結果的に生きることに繋がるのさ。

 

って、それっぽく書いたけど、好物のカップめんを食べるための言い訳だったりする。

 

へば、クリスマスおめでとう。

静かな夜を。