ALSと青森で自由に生きる。

難病ALSになった30代女性が、地元青森県で自由に生きるための試行錯誤と実践を記す。制度等はあくまでも青森県の場合です。

熱唱リハビリテーション

かげっぱらがらべろっと出はるなじゃー

(物陰から急に出てこないでよー)

年末はみんな慌ただしいけど、一時停止は守りましょう。

どうも、もっちーです。

 

 

Adeleの代表曲『Rolling in the deep』のサビがいい具合にリハビリになると気づきました。

 

We could have had it all(おー)

Rolling in the deep(いー)

You had my heart inside(あー) of your hand

 

太字の部分が発声のポイント。

括弧内の母音で長めの一音になります。

ロングトーンというほどではありませんが、一息で歌うフレーズの最後にいちばん高い音をぶつけるので、自然と直前の呼吸が深くなります。

つまり大きく息を吸って長く強く吐かなくてはならない。

これって呼吸のリハビリになるのです。

加えて、歌なので音程を取るために喉を細かく動かします。

音源に合わせてリズムに乗ろうと思えば、唇も素早く動かし、はっきり発音する必要がある。

さらに大きな声を出すことで気分もスッキリ!

 

歌うって、素晴らしいリハビリだ。

 

 

今まで気付かなかったのは、歌うことを避けていたからです。

何を大げさなと思われるでしょう?

でも私にとっては認めたくないことでした。

音痴になったことだけは。

田舎者で容姿もスタイルも別に良くなくて、勉強も中途半端、性格もポジティブだけど我が儘で、なんてことないただの人の私ですが、唯一の自慢は人よりちょっと歌が上手かったこと。

小学生のころ、音楽の先生に「上手だね」って褒められて、その言葉で初めて自分に自信を持てた。

学生時代はストリートミュージシャンで自作曲とかも自信満々で作った。

社会人になってからは職場の催しで歌って会場を良いムードにする、そんな感じだった。

歌が大好きでした。

だからこの病気になって上手く歌えなくなったことがショックだった。

音痴になった自分を認めたくなかった。

デイサービスのカラオケ大会なんて涙が出るほど不快でしたよ。

 

だけど今年、NiziUとかK-POPにハマったり、断捨離で所有しているCDをスマホに取り込んだりして、音楽に触れる機会が増えた。

で、聴いてるうちに歌ってみたいなと、なんとなく思えた。

そしてなんとなく歌えた。

あんなに嫌だったのに。

勿論、歌えたとは言っても上手いわけではない。

音域もないし音程もあり得んくらい取れないし、ビブラートもこぶしも失った。

声が出ないジャイアンよ。

あまりの酷さに自分で笑っちゃうくらい。

でも、コレはコレで良いかなーと思えた。

これも一つの病気の受容なのかもしれないですね。

 

そして上記ツイートに至る。

近所迷惑にならない程度で歌リハビリ続けてみます。

せば。