どうも、もっちーです。
視線入力にスイッチ入力を組み合わせたら、めちゃくちゃ入力スピードが上がって、話すのも書くのも楽しくて仕方ないです。
QOL爆上がり中!
さて、今回はちょっと難しいかもしれないけど、本当に多くの人に知ってもらいたい制度「重度訪問介護」についてです。
よろしければ最後までお付き合いください。
障害者がヘルパーなどの福祉サービスを利用するには?
病気やケガで障害を負い、日常生活に人の援助が必要になることがあります。
私は手から動かせなくなったので、一番始めに困ったのはお風呂でした。
服が上手く脱げない、シャンプーが力が入らず洗った気がしない、やっと風呂から上がって清潔になったのに、また必死に着替えるもんだから汗かいて風呂の意味なし...そんな状態になった頃、「人に頼ろう」と決断しました。
私の担当の相談員さん(介護保険で言うところのケアマネさん)に相談し、居宅介護(ホームヘルプ)を導入することに決まったのですが、ヘルパーをお願いするのには事業所に電話してきてもらうってわけではありません!
高齢者の介護と同様に、障害福祉サービスも公的な支援なので、法律があり、それに基づき市町村が決めることを決め、それに従い事業所が実際にサービスを行う、ということになっています。
(まあ、余るほど資産があれば自分でヘルパーさんを雇えるかもしれませんがw)
どんな感じだったか、私の場合を具体的に説明します。
軸になる法律は『障害者総合支援法』です。
障害者が居宅介護などの福祉サービスを利用するためにはまず、市町村の「障害支援区分(1~6)」の判定を受ける必要があります。
市町村に調査の依頼をすると、調査員が訪問調査にやってきます。障害の状態の確認や日常生活でできること・できないこと等をじっくり聞き取り調査してくれます。
この調査員のまとめたものが判定のベースになるとのことでした。
なので遠慮せず質問項目以外にもできなくて困っていることを伝えた方が良いですよ!
訪問調査+医師の診断書をもって判定会議が行われ、相談員さん(か本人)が作成した支援計画案をもとに支援区分が決められます。
そして忘れたころにその区分などが記された「障害福祉サービス受給者証」というものが送付されてきます。ええ、忘れたころに(笑)
で、市町村が決めた範囲内で計画をもう一度立て、ヘルパー事業所等と契約を結び、実際に福祉サービスを受けるという流れになっています。
市町村によると思いますが、最初相談員さんに相談してから実際ヘルパーさんが家に来るようになるまで、私は3か月くらいかかりました。
結構時間かかりますよね(白目)
私のような進行性の病気だと、実際にサービスが入るときには希望した時より症状が進んでいる可能性があり、必要な支援も増えている!なんてことが起きかねません。
いろいろな手順を踏んで多くの人が動いて成り立っているのはわかるのですが、もう少しスピード感が欲しいところです。
支援区分6以上の支援が必要になったら?
私は初めて受給者証を貰ったのが2019年の5月、支援区分は3でした。
ヘルパーさんにお願いしていたのは、お風呂介助、洗濯、掃除くらいなものでした。
症状の進行に伴いヘルパーさんにお願いすることが増え、2年で支援区分はマックスの6まで順調に上がり、2021年の6月には区分6で与えられる時間では介助が間に合わなくなってしまいました。
そこで相談員さんやヘルパー事業所と相談を重ね、次の手段として重度障害者が利用できる「重度訪問介護」に切り替えることになったのです。
知ってますか?重度訪問介護という支援があること。
残念ながらかなり認知度の低い制度だと思います。
知られていないから利用者が少ないのか、少ないから知られないのか、はたまた公費がかかるので知られたくな...おっといけない。
この制度だけではありませんが、この国には知られていないけど困っている人を助けてくれる仕組みがちゃんとあります。
一人で抱え込まないで周りに聞いてみること、困ってるから助けて!と言えること、自分で市町村や専門家に問い合わせてみることが、福祉の恩恵を受けるには欠かせないのだと、病気になってから思い知らされました。
居宅介護と重度訪問介護の違い
話を戻します。
居宅介護と重度訪問介護にはどんな違いがあるのか??
①対象者
まず対象者が重度はざっくり言えば常に介護が必要な重度障害者です。
寝たきりとか、私みたいに座ってられるけど手足が動かないからすべての行動に介助が必要とか。
支援区分4以上とか細かい条件はもちろんありますよ。
②サービス内容
そして受けられる支援も増えるし、融通がきくようになります。
居宅介護では「身体介助〇分」と支援計画に記載されていればそれ以外のこと...例えば買い物代行(家事援助のときにできる)だったり散歩(不可)だったり、そういうことはできませんでした。
しかし重度訪問介護では、生活のサポートを総合的にしてくれます。
家庭での実生活って活動内容を区切って行うわけじゃないですよね。
今ちょっと時間あるからあれしよう、ってな感じで動いてますよね?
そのようにサポートが受けられるのですごく自由な感じがします。
こんなことがありました。
ある夕方、ヘルパーさんにご飯を食べさせてもらっていたら、外からドーン!と音が。
近くで花火が上がっていました。
それでヘルパーさんと大急ぎで外に出て花火見物。
こういう自由さが重度訪問介護にはあります。
③「見守り」
正式には上のサービス内容の一部なんですが、重度訪問介護には「見守り」というものがあります。
居宅介護にはこれがなく、サービス時間を余すことなく、やることをやって終了という感じですが、重度訪問介護では比較的長時間ヘルパーさんが支援に入っているのて、何もない時間も生まれます。
その時間は見守りの時間になります。
我が家では一緒にムムちゃんを見て癒されたり、オリヒメアイでお話ししたり、そんな時間になることが多いです。
④時間
そう、いちばんの違いはヘルパーさんが長時間いてくれることです。
居宅介護の支援区分6のときは私の場合、週4朝or昼に身体1時間、夕に家事+身体2時間というようなサービス内容で時間ギリギリでした。
足りない分は訪看さんにも入ってもらったり。
それが今は支給時間 120時間/月 です。
つまり一日当たり4時間くらいヘルパーさんにいてもらえる計算です。
実際はデイサービスやショートステイを利用する日もあるので、もう少し余裕があります。
身体状態のわりに支給時間少ない...という声も聞こえてきそうですが、初めての重度申請にしてはもらえてないですかね...?
というわけで、相談員さんと事業所のお力により無事に申請が通り、今の所は十分な時間数で利用できています。
重度訪問介護について、詳しく知りたい方はこちらのサイトをご覧ください。
重度訪問介護の課題
ちなみに、重度訪問介護は24時間使える制度です。
ですが実態はというと、地域格差がひどく、実際に重度のサービスを行っている事業所の職員しか詳しく知らないなんてことや、申請が通ってたくさん支給時間を得てもサービスに入れる事業所がないなんてこともザラです。
そして全国的な介護職員不足...
青森も遅れている地域です。
ぶっちゃけ、ニーズはあっても事業所の利益が他の制度より少ないってのも原因かと。
あとは障害福祉は自己負担額が少ない分、公費がたくさん使われるので、市町村の財源的にはたくさん利用されると困るでしょうね。
でも本当は対象者は誰でも使える制度なんです。
同じ国の同じ制度の下で、同じ病気や障害で、慣れ親しんだ地域に住みたいという同じ思いを持ちながら、制度を活用できる人と出来ない人がいるなんておかしいです。
至急改善されるべき課題です。
いかがだったでしょうか?
難しい話ですよね。
公費がかかわってくると仕組みもわかりにくいし時間もかかるし。
何より大変なのは先程も書いたように、自分で動かない限り誰も教えてくれないということ。
とりあえず使えるようになったということは一歩前進だけど、この先支給量を増やすにはもっともっと自分たちで動く必要が出てくるんだろうなー。
頑張らないと!
自分が心地良い場所で、自由に暮らすためです!
最後まで読んでくださってありがとうございます♪
へばの~。