ALSと青森で自由に生きる。

難病ALSになった30代女性が、地元青森県で自由に生きるための試行錯誤と実践を記す。制度等はあくまでも青森県の場合です。

筆記不可な私の公的手続き

こったら中、ばげに まぢ ばやめぐんだば はんかくさいよ(こんな中、夜に繁華街をうろつくなんてア…(自主規制))

 

おっと、つい本音が。

どうも、もっちーです。

 

引っ越しに伴い、市役所の転居手続きと銀行の住所変更手続きに行ってきました。

とは言っても、私はご存知の通り手が不自由で筆記は不可能です。

代筆が必要なのですが、各機関ごとに代筆の場合のやり方が違って困ったことも…

そこで今日は私が今まで体験した代筆の方法や各機関の対応などをお話します。

 

※私の場合とは、筆記不可、同一世帯員いない、家族や親族も近場にいない という状況です

 

役所の手続き①住民票等の交付申請、転居等の手続き

私の市では、本人が窓口まで出向いていれば、申請書類を同伴者が代筆しても何も問題ありません。

窓口で本人確認書類を提示すればすんなり手続き出来ます。

厄介なのは本人が行けない場合です。

委任状を窓口に行く代理人に託すことで、代わりに手続きができますが、問題なのはその委任状が基本的に自筆でなければならない点。

じゃあ私のような場合は出来ないのかと言うと、例外になります。

委任状を書けないよ、という申立書と委任状の2つを窓口に行く代理人でない人に書いてもらうのです。

ややこしいですが、私以外に行く人・書く人の2人必要というコトです。

面倒くさいですね。

なので私は自分で行くようにしています。

 

役所の手続き②福祉関係

これは面倒くさいことはないです。

障害の相談員さんが手続き代行してくれます。

福祉や障害の申請は書類内容も難しいのでプロにお任せして、私は申請のアウトラインを理解するのみです。

 

銀行①住所変更

同居人と銀行3つに行きましたが、手続きに若干違いがありました。

~各行窓口で必要だったもの~

  1. 通帳+銀行印+変更届(代筆)
  2. 通帳+銀行印+変更届(代筆)+住所が変わったことを証明するもの
  3. 通帳+銀行印+変更届(代筆)+住所が変わったことを証明するもの+代筆者の本人確認書類

通帳の住所変更をするだけなので、あまり厳しくはないのかなという印象です。

 

銀行②通帳解約

不要になった通帳を解約した際は少し複雑でした。

ちなみに上の項目3番の銀行です。

~手続きに必要だったもの~

  • 通帳
  • 銀行印
  • 解約届(代筆)
  • 本人の意思確認
  • 本人確認書類
  • 代筆者の本人確認書類
  • 代筆の理由
  • 銀行員二名体制でチェック

このような感じでした。

やはり解約となると確認事項が多いですね。

各銀行でやり方は違うと思いますが、必要な物はだいたい同じだと思うので、このような物を持参の上、窓口に代筆で良いか交渉してみてください。

 

代筆不可だった手続き

中には代筆ではダメだった手続きもありました。

一部のクレジットカードの退会届と住宅ローン関係の書類です。

個人信用に関わるものなので、やはり厳しいですね。

住宅ローンはまぁ代筆うんぬん以前に、病気や本人の意思確認が出来ないって理由もあって私は関与を諦めました。

カードは仕方ないので使わずに置いておきます…

手続きするとなれば、私が死んだあと家族にやってもらうとか?

迷惑かけて嫌だけど、他に方法がないなら仕方ないよなぁ…

はぁ、早く解約するべきでした。

 

まとめ

このように代筆で出来る手続きと出来ないものがあるとわかりました。

皆さんの住む街の役所や銀行はどうでしょうか?

 

ALSは悲しいですがいずれ書けない、喋れない、容易に出歩けないという状態になります。

診断されて間もない方には、手が片手だけでも動くうちに、とにかく!早く!自筆や本人でなければならない公的な手続きを片付けて欲しい!

症状やリハビリのことはアドバイス出来ませんが、コレだけは声を大にして伝えたいことです。

 

せば。